日本を発つ前、押し入れや、物置の中で眠っている、リコーダーやピアニカなど
使っていない楽器の提供を呼びかけたところ、とてもたくさんのご厚意をいただきました。
11月18日 この日は ステート・フェア。 いわゆる州をあげてのお祭り。 主催は 州政府。各省庁や テレコム等の民間機関も 皆、この日には 何らかの催し物を出します。 海の写真で このページでお馴染み、養殖の浜田君勤めるマリン・リソース、 水産庁では 釣り大会を実施、釣果を 露店に並べ 品評会と即売。勝者には お金と釣り道具。 この時、なんと シュモク鮫を釣った人がいました。 体長2メートル・・・・。 シュモク鮫とは あのハンマーヘッドのこと。 残念ながら 私は 音楽隊に参加のため 写真は撮れませんでした。 でも、コスラエでも ハンマーヘッド、いるんです。 私達、協力隊員も露店出店。 今回は 野菜の普及を視野に入れ 野菜隊員の高橋君の 指揮のもと、野菜たっぷりお好み焼きを お祭り前夜、 約10時間以上かけて 400枚、焼きました。 当日は ケロシン・ストーブで再加熱。 で 当日。何と、完売。子供達に大人気。 お母さん達も 簡単に出来そうと レシピが好評でした。 子供達は 学校給食がないため、お昼用に インスタントラーメンを 生?で ぽりぽり食べていたり、塩分過多のパパイア漬け物を 食べていたり・・・。ですから このお好み焼きは 子供達のランチとしても 普及して欲しくて 実演販売もしました。 さて、本題。 実は コスラエ音楽隊、夏も過ぎた頃に 政府からオファーが 来ました。ステート・フェアーへの出演依頼です。 凄い。子供達も 校長先生方も いちもにもなく 速攻、承諾。 夏から また生徒の入れ替え、新規クラスを作ったため 曲目は増やせず・・・。 しかも、生徒の増加で楽器も足りず・・・。 曲目は 既に練習済みのもの二曲と コスラエのローカル曲を 日本語教師の森田さん、環境教育の帰国した河野さんが 楽譜に落とし 一曲追加。 必死の猛練習。心配された新規クラスの生徒達は 私達の予想を 裏切り、一期目のクラスに アッという間に 追いつきました。この音感は 天性なのでしょう。 足りなかった楽器は 北海道協力隊を育てる会の皆様や 北海道ユネスコ、開成高校、発寒地区の小、中学校の生徒の皆さん、 ご父兄の皆様、諸先生方の御協力により なんと、 前日に到着。生徒達へ すぐに配りました。 どきどきで迎えた当日。 土木の天野さんのバイオリンによる前奏を交え 頑張りました。 拍手喝采、先生方やご父兄の満足げな笑顔は 勿論ですが 何よりも 子供達の充実感溢れる、自信に満ちた笑顔に 熱い物がこみ上げました。 子供達の極上の笑顔を こんなに間近で見られる私は 一番、 幸せだったかも知れません。 コスラエ音楽隊は 私の帰国後、正規の音楽教師隊員が 派遣され、継続されることになりました。 もっともっと、彼等の力を伸ばしたい、発掘したい、 そして 彼等の成長の過程で これらが某かの自信となり これから現れるかも知れない 人生のハードルを乗り越える時、 頑張った、この記憶が役に立つことを祈っています。 日本の子供達のように 娯楽の少ない この島で 雪崩れ込む西洋文化との狭間で 少しでも 子供達が 充実した時間を過ごせるように。 この音楽教室は 北海道の皆様からのご支援と 御協力で ここまで来られました。 新規で 正式な音楽教師の要請も政府から出ました。 道産子隊員として 北海道民の皆様へは 感謝の言葉も見つかりません。 この3月で 音楽教室開講から 一年を迎えます。 この一年間、楽器の収集、発送、楽譜の寄付など 本当にありがとうございました。 写真は 当日のコスラエ音楽隊の演奏風景です。 子供達の後ろに見えるテントは 各省庁等の出店。 場所は コスラエ唯一の高校のグランド。 子供達の前には スタンド席があり、そこには 知事など 政府幹部の方々などが座っていらっしゃいました。 |