ビンロウジュ

木になる・・・・食べ物ではありませんが ヤシ科の木の実です。
成分的には アルカロイドを含んでいるので
麻酔様作用がありますから ローカル・メディスンとしても
活用されます。
アルカロイドを含むものとして コカイン、モルヒネ、ニコチン、カフェイン等
皆さんにも お解り頂けると思いますが 常用すると クセになる・・・。
私は 一応、医療従事者なので 歯科の方面から 考えても
体験しようとは 思えませんが・・・・苦いそうです。
しかも、混ぜものの石灰により 熱いそうです。

ご存じの方も 多いと思いますが ミクロネシア人・・・
これを噛むのが 大好きです。写真では 大きく見えますが
実物は ドングリの一回り太った感じ。
これを二つに割って コーラル(サンゴ)石灰を振りかけ
コショウ科の木であるキンマの葉に包んで クチャクチャと噛みます。
パラオやヤップの 本当に ビンロウジュ・フリークは
これに 更に タバコをほぐして 混ぜたものを 噛むのです・・・。

ビンロウジュは かみ始めると 石灰成分とキンマが 唾液と反応し
赤い色になります。・・・ということは、そうです。
口の中、真っ赤になります。
歯医者さんとしては 歯牙への着色や 堅い異物を長期間に渡り
噛んで 口腔の特定の場所に刺激を与え続けるというのは
あまり感心しません・・・・。

もし、こちらに遊びに来ても
時々、いきなり 前を歩く人が ペッと 真っ赤なものを
地面に吐き出しても まずは あっ、血を吐いた!病気か?と思うよりも 先に
ビンロウジュを噛んでいると考えて下さい。
コスラエでは ビンロウジュは ヤップやポンペイからの輸入品。
高価ですが 入荷すると 瞬く間になくなります。

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