食事事情


ヤップ・ディ篇

ミクロネシアは 一州一国と言われ 四州から成り立っていますから
文化や伝統は 各州独特、四つ、それぞれの持ち味が感じられますが
こと、食事に関しては 環境がある程度同様なので
似たり寄ったりの食生活です。
どこの州も輸入食品に押され タロイモやクッキングバナナ、パンの実などの
ローカルフードからオーストラリア米など 主食は米に変わり 
缶詰やインスタント食品、冷凍食品が主流になりつつあります。
深刻な問題となっている 糖尿病や肥満、高血圧等の生活習慣病蔓延は
これら 食生活の変化と密接に関係しています。

そんな現在ですが やはり伝統料理は根強く、祭事だけでなく
普段の食卓にも勿論、のぼります。
ミクロネシアの家庭料理は 今ではチキンのフライがメイン・・(T_T)・・
毎日、ほとんど野菜無しでチキンとご飯だけが続くの・・・・ですが
日曜、安息日のスープや マングローブ蟹、魚の蒸し煮などは
やはり南国・・・ココナツ・ミルクがふんだんに使われます。
このココナツ・ミルクは それぞれ家庭で作られていますから
微妙に味が違ってくるのです。
意外にあっさりしていて ココナツ風味が好きな私にとっては
涙物のミクロネシア料理が沢山あります。

今回、ヤップ・ディに出掛け なんと!!新たなココナツ風味料理を
発見・・・・蟹の甲羅に それは詰められていました。
お値段 $2。
手のひらサイズの甲羅にびっちり・・・。
このお料理、いわゆるグアムなどのチャモロ料理の変化したもの。
チャモロ料理では ケラゲン、コスラエ語では ケラグンと言われるもの。
日本の家庭でも作れますよ。

まず タマネギのみじん切り、塩、胡椒、ミニ赤とうがらし、ライムの絞り汁。
そして 無糖ココナツ・ミルク。
これが調味料の基本形。
材料は タコやマグロ、白身のお魚もグッ!などの新鮮な魚介類とか
チキンなどの淡泊なお肉を細切れから 一口大まで 好みの大きさに切り
基本の調味料に混ぜるだけ。
好みで調味料の配合を調整してみて下さい。
ミニ赤とうがらしは タカの爪、ライムはレモンでの代用も可。
ご飯にも パンにも おつまみにもオーケー。

ヤップでは このケラグンの蟹肉バージョン。
もうもう・・・・美味しかった・・・。

次にお寿司。
ミクロネシアは日本統治時代があったので 日本食らしきものが
多数、家庭料理として残っています。青いパパイヤを使ってすき焼き擬き・・・
呼び名もSUKIYAKI・・・・、お刺身・・・呼び名もSASHIMI・・・・、
たくあん・・・・TAKUAN・・・・漬け物・・・・TSUKEMONO・・・・そして
寿司・・・勿論、呼称はSUSHI・・・など 日本食擬きは殆どが
そのままの名前で普及しているんです。


さて こちらで言う寿司は 太巻き擬きのこと。
ランチ時など 一本まま アルミ箔に包まれて売られています。
中身は スパム・・・缶詰の塩漬けハム・・・と たくあんバージョンが
ポピュラーです。たまに キュウリや卵が入っています。
一本 $1.5〜2。お昼時には丁度良いですね。
但し 酢飯ではありません。
この写真のお寿司は ヤップ・ディで撮影。


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