診療室


ここミクロネシアは、1986年に米国との自由協定下に独立をしました。
そして、15年間の協定期間中にコンパクト・グランドと
称する経済援助を基盤とし、自国の経済的自立実現を目標にしています。
今年は、13年目となります。残すところ、あと、3年となりました。
このコンパクト・マネーが 実に 国家財政の7割を占めています。
従って、私の勤務する州立病院の管理運営資金も ここに頼るものです。
迎える2001年、コンパクト・マネーが終了した暁には、
各省庁の予算が大幅に減少します。保健省も 然り、です。
予算の逼迫に対抗するため、今、この国は試行錯誤しながら、道を探っています。

保健省としては、病院機構の見直しや、予防医学の強化、
栄養改善などを行っています。
協力隊隊員として 助産婦の熊田みほさん、栄養士の佐藤いくえさんが
 一緒に 勤務しています。

さて・・・歯科医療ですが、この国も例に漏れず、
歯に対する意識が余り、高くはありません。
   ・・・日本でも 地域により 多少の差があります。
抜歯が主たる治療となっています。
治療費や 通院する手間を考えると仕方のないことだと納得せざるをえません。
そこで 対象を若年層に絞り、予防歯科の意識の更なる定着を目指すべくこれから、
活動を始めます。

9月より 事前調査として 各小学校を巡回します。
・・・計画通りには、進まないとは思いますが、今は、取りあえず、
動くしかないので ぼちぼち 頑張ろうと思っています。

次回は、診療室を含め、病院の写真を ページに載せます。
日本の医療機関と比較することも 決して悪い事だとは思いませんが
出来れば、日本の医療機関の問題点を考える機会としていただきたく思います。
この国の人々のお見舞いの様子や その看護の在り方にも日本人は、
学ぶものが多いはずです。
ホスピタリティーとは?・・・考えてみて下さい。

08/20/98 15:00:40 ふくろう