診療室


検診

1,School Health Projectについて
     1)プロジェクト対象国  ミクロネシア連邦 コスラエ州
     2)プロジェクト実施機関  コスラエ州 保健局
     3)プロジェクト実施期間  
          基礎調査   1998年10月〜1999年2月
 衛生活動   1999年 4月〜同年 7月( 第一期)第二期以降は 未定
     4)プロジェクト対象者  コスラエ州 全エレメンタリースクール学童  同 教師
     5)プロジェクト実施者  コスラエ州 保健局スタッフ
     
  2,プロジェクト立案の動機、背景、目的、
     1)動機、背景
       現在、ミクロネシア連邦はアメリカ政府からのコンパクトマネーに
        国家予算の大部分を頼っている。しかし、その援助も残すところ
        今年度を含め3年間となった。かつ援助額は段階的に減額されている。
        従って、将来の本国の各省庁の予算の大幅な圧縮は否めない。
         よって、コスラエ州保健局及びそれに属する州唯一の医療機関である
        州立病院も例外ではなく 予算の逼迫は必至である。
        既に 健全な運営状態ではなくなりつつある当病院においては
        長期的な視野に立ち 予算減への抵抗策として来院患者数を
        減少させ、潜在患者数の抑制を目指すことが必要である。
        また、アメリカからの輸入品が食生活を偏らせ 口腔に関しては
        菓子類の急激な普及により 若年層のう蝕が増加する一方、学校での
        保健授業がなく 健康管理、口腔衛生等について学童は学ぶ機会がない。
     2)目的
        上記1)より、病院サイドとしては潜在患者である若年者を対象に
        口腔疾患の予防を徹底させることで来院患者数の減少をねらい
        保健局サイドとしては 学童の保健知識の拡充、衛生意識の向上を
        目指す。

  3,プロジェクトの概要
     1)プロジェクト内容
        a: 基礎調査  
       学校歯科検診を実施することにより 学童の口腔疾患状況が把握でき
       口腔衛生習慣及び口腔清掃状態も同時に調査可能である。
       これらの調査データより 問題点のピックアップを行う。 
        
       歯科検診の目的としては更に 過去に同様の調査は行われておらず
       比較対照となるデータが存在しないので 今後の歯科保健の推移を
       把握、検討するための基礎データとして使用できる。
       また、近年、太平洋各国間で学童保健の向上を目指し 合同会議が
       開かれている。そのため、保健局から歯科保健調査データ収集及び
       分析の依頼があったため プロジェクトに併せてこの検診を実施した。
        b:調査結果の集計、分析
        c:問題点の抽出
        d:口腔衛生指導要綱の作成
        e:上記 a〜dをふまえての州政府、保健局への働きかけ州政府、
       保健局へのデータ及び問題点、衛生活動の提案を出し
       現状の改善に向けて 対策を練る。
       現在、州政府、保健局とも衛生活動、予防措置の実施に関しては
       人的支援、関係省庁とのすり合わせなどを約束している。
        f:口腔衛生指導の実施
       調査結果から 歯ブラシの不所持者が多いことが判明し
       更に 市場調査結果から 当州で売られている歯ブラシが
       成人に対しても 大きすぎるサイズであることが分かった。
       よって、適正な歯ブラシのサイズを理解してもらい、今後、各自、
       販売されている歯ブラシを調整出来るように歯ブラシの配布を行う。
 
       口腔衛生指導としては 指導用歯ブラシ、指導用模型を使用し
       まず、教師との講習会を開く予定である。これは、将来も口腔衛生を
       学童に教育、指導していくために必要である。
       次に 実際に教師参加型の学童への歯ブラシ指導を行う。
       併せて、保健教育を予定しているが これに関しては詳細は未定。
       現在、日本の小、中学校の保健教科書を取り寄せている。
        g:予防措置の実施
       予防措置として フッ素塗布、シーラントを予定している。
       ミクロネシア連邦では ポンペイ州等が既に学童に対し
       予防措置活動を開始しているため、他州の活動状況を把握した上で
       詳細を決定する。