”ゴミ”のこと。


去る8月中旬、私達 コスラエの協力隊は 海水浴場である海の掃除を実施しました。
仕事が終わってからの ホンの二時間。
タンクを背負うもの、スキン・ダイビングのもの、岸で受け取るもの・・・・
各自、役割分担し いざ、海中のゴミ拾い・・・。

私達は コンスタントに ゴミ拾いを続けていますが
いつまでたっても、一向に 海へのゴミの投げ捨ては 減りません。
しかも、子供達が 素足で遊ぶ この場所に 平気で
ガラス製品を捨てます・・・。

写真は その日の収穫?と 海中で腐食された缶の残骸です。
もう一枚は 浜辺に ここがゴミ捨て場のように すててあるゴミの山。

コスラエには ゴミ処理場はありません。
各家庭で 庭先焼却も 行われていますが
ほとんどは 分別もされず 家の裏や 近所の空き地に投げ捨てです。
庭先焼却は 日本でも 問題となっているダイオキシンの発生が心配されます。
ここには 輸入製品が 沢山、入っています。
そのなかには ダイオキシンの発生原因となる 塩化ビニール、塩化ビニリデンが
ふくまれる製品も 数多くあるのです。
それを 子供達が遊ぶ その横で 毎日、燃やしているのです。
食品の多くを缶詰に頼っていることも ゴミの処理に問題を投げかけています。

ただ、アルミ缶については アメリカが 一本、5セントで買い取ってくれるため
多くの住民は きちんと 集めています。
これは 良いことだと思います。

ゴミの問題は こうした被援助国にも 発生しています。
先進国からの輸入品の増加、援助による開発・・・・
被援助国でありながら 先進国と同様の問題を抱える国は
ここだけではないでしょう。

日本でも ゴミ問題は 深刻化していますね。
日本を出発してからは 詳しい日本のゴミ関連情報は
知りませんが、行革の一端として 国土開発省が新設され
環境庁が 環境省に格上げされたことは 知っています。

開発に 産廃はつきものですし、環境省となったところで
依然として 長崎の国内最大クラスの干潟は ムツゴロウが
全滅しようが 海のギロチンを上げようとしていないのではないでしょうか?
ゴミを生み出す開発に それを座視するのみの環境省。
日本の現実です。
わが故郷、北海道でも 堀 道知事のもと ”時のアセスメント”と銘打った政策が
策定されました。
これは、事業の是非を今一度、検討しようとする 革新的な政策です。
ダム建設の中止、その他、幾つかの事業、工事が 中止や継続見直しとなりました。
開発による産廃の増加阻止と 自然環境の保護に一役買ったことは確かでした。

日本は 環境アセスメントが法制化され 確か・・・今年で二年目を迎えたのでは・・・。
環境アセスメントは 環境影響評価です。
一人一人が 日々の生活の中で 小さな環境アセスメントを
繰り返すことから 始めませんか?
今、捨てようとしている その物は 燃やせる物ですか?
その大型ゴミは もう、リサイクルの余地も ありませんか?
お買い物へ行くとき ビニールバックをもらわないよう
布袋を 持ち歩いていますか?
割り箸のために 各国で 森林が切り開かれていることを知っていますか?

身の回りに たくさん 転がってる個人個人がしている環境破壊、
知るべき現状、探してみませんか?

・・・・金満日本、物に溢れる日本・・・もう、限界でしょう。
遅すぎますが、ましてや 環境、自然は元には戻せませんが 
自然破壊や生物の死滅、私達への害を くい止めることは可能です。

ダイオキシンと 騒がれていますが 何よりも肝心なことは
そのダイオキシンを 発生させる要因を 私達も作っていると言うことです。
その要因から 生活を離そうとしていないのじゃありませんか?

小さな身の回りのことから 始めませんか?
ゴミと 環境と 開発と 一度、周囲の方と 話してみませんか?

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