各地のスペシャル・エディケーションとスペシャル・トレーニング
【ポンペイ州及び フィリピンにおけるハンディキャップ教育及び 自立支援現場】 私は 一般人としてのボランティア活動や 歯科医師としての 施設や在宅介護を受けている子供達と 往診や 口腔衛生指導を通じ 日本国内で 心身に何らかの現日本社会での生活において 不自由を持つ人々と接しています。 その中で 日本のノーマライゼーションに対し 自分自身で 疑問に感じることもあり それらの問題点改善策の模索をしていました。 ミクロネシア連邦に派遣されてから 任国外研修旅行先のフィリピンも含め スペシャルエデュケーションへの取り組み方、スタッフの姿勢、 それを見守る各国の国民性に驚くことが多いのです。 私が幼かった頃は 同じ教室に 必ず ハンディと言われるものを 感じさせる同級生がいました。 クラスメート達は皆、ハンディを自然と考慮に入れて 一緒に遊び 学んでいました。 それが普通の感覚でした。 幼い頃特有の残酷さは 不思議と そちらへは向かなかったと 覚えています。 勿論、重度のハンディを持つ子達は 特別クラスがありましたが 休み時間には そう言ったクラスの子達とも 顔を合わせますから 特別な意識を持たずに接していたように思います。 俗に言われる可哀相・・・と言うよりも 何々をするときに大変だな・・・とか ひとつの特徴としてだけ 捉えていたのでは・・・。 それが 今では 日本は施設数も増え 特別学級が閉鎖的になりつつあり かえって それらが彼等の自立を妨げ 周囲の無理解を生じさせる 一因になっているように思えてなりません。 地域社会での結びつきが薄れたと言われて久しい我が日本では 様々な面から 行政に従わざるを得ず 施設に頼らざるを得ず・・・という 悪循環をも 生み出しいてるように思います。 選ばれた子供達、天使の子供達と言われますが 現実問題として 介護にあたる家族、それを取り巻く環境、自立支援状況・・・ 果たして 天使の子供を大切にしているといえるのでしょうか。 自分も含めてですが・・・正解の無い、解決策の出ずらい問題ですが 今一度、この地球に同じ生を受け 暮らす人間同士として 見直すべき事が身の回りにも転がっているのでは・・・と 少し バリアフリー、ノーマライゼーションなどについて 考えてみませんか? 今回は ミクロネシア連邦の首都を持つポンペイ州、そしてフィリピンにて 是非、そのホスピタリティーを肌で感じたいと思い 諸施設を見学させて いただきました。 ポンペイ州でのアレンジをして下さいましたのは 現地協力隊事務所、 フィリピンでのアレンジ、同行をして下さったのは 現地は勿論、 日本でも御活躍されていらっしゃる 山田 修 氏です。 諸氏の皆様の御協力に感謝いたします。 ★目的★ 行政に於ける障害者教育機関の位置づけを知る。 障害者教育機関の運営と活動概要及びマンパワーについて知る。 実際の活動現場の見学により 授産、自立支援状況を知る。 ★見学による効果★ 大洋州国のノーマライゼーションへの取り組みとバリアフリーの 状況を見学し 自分なりの 日本との比較をし 帰国後の 日本での自分自身の活動に 反映させる。 ★訪問機関:ミクロネシア連邦 ポンペイ州教育局特殊教育課 フィリピン アルコ・ナン・プンラArko ng Punlaという施設 《ポンペイ州教育局特殊教育課概要》 スペシャルエデュケーション課は Shoniber氏を長とし カウンセラー、特殊教育スペシャリストなどの専門家が3名、他 秘書、 事務関係で2名ほど。 これは ポンペイ州の規模から考えると Divisionとしては かなり少ない 人員構成であった。 実際、専門家のスタッフからは ハードワークだと聞いた。 活動内容は 少ないスタッフながら かなり多岐に渡り 内容も濃い。 この課におけるハンディキャップ対応年齢は 0〜21歳。 よって 基本的な 家庭訪問、学校訪問、技術指導が核となる。 家庭訪問では 各ケースのニーズに合わせ 生活環境整備への助言、 実際に環境整備指導、環境整備も実施している。 児童へは 生活上、必要となる行動やコミュニーケーションの教育を実施。 PIC等は 何と!個別に準備され それぞれの家庭へ寄贈されている。 家庭訪問は 実質、年少者であるので 家族間でのスムーズな ソシアルスキル、コミニュケーションスキルの向上を目指している。 ケースにより マッサージ、リハビリを実施。 学校訪問では ポンペイは バリアフリー、ノーマライゼーション、そして イコリティーに拘り 出来るだけ 太陽教室などで 児童を振り分け 隔絶しないよう努めている。これは メディアを使い 地元住民、 各PTA、学校関係者の説得を行い、実現したものだそうだ。 よって、その受け皿であり 担い手である教師への障害児指導を実施。 更に 定期的な児童の判定を 学校内で 親、教師、本人を交え 行っている。 但し、高校は インタークラスとして ある程度の振り分けがされている。 その高校に於ける巡回指導は 高校敷地内での 農業技術指導、園芸指導、 裁縫指導などを含んでいる。これは 自立支援策である。 学校外でも 漁業訓練、ローカルクラフト作成指導、カヌー作り等を行っている。 これらの作物、作品などからの利益は 更なる彼等の活動に運用されている。 各種行事の企画、実施では 季節毎の行事と併せてフェアを行い スペシャルエデュケーションへの理解の促進、子供達の社会活動参加推進、 各種作品、作物の展示即売などを実施。 今年は スペシャル・オリンピックが4月に実施予定。 ★自立支援策としてのカヌー作成指導。これは 各村により 形態などが違うが それもきめ細かく対応している。 ★ 高校敷地内の畑。とてもきれいに整備、管理された畑に少々、驚く。 ローカルマーケットにて販売されている。 ★マトレニウム村ルコム小学校。 視覚障害を持つアリソン君とお母さん そして 先生、本課のスタッフ達。 アリソン君の極上の笑顔・・・・。 ピアニカを送ることを約束。 →ピアニカ、リコーダー等は北海道の皆さんからの 寄贈品を 協力隊事務局の方々同行の上 簡単な式でしたが それでも 全スタッフが揃い 贈呈式を行いました。 《フィリピンでの施設及び授産施設見学》 私が訪問したのは アルコ・ナン・プンラArko ng Punlaという 施設でフランス系カナダ人のジャン・バニエさんが創設した障害者の 世界的ネットワーク(らるしゅ インターナショナル)に繋がっています。 所在地は116 Camiast.,Bayanihan vill.,Cainta Rizal tel63-2-655-1482 fax655-1481です。日本では 静岡にかなの家というコミュニティ (静岡市足久保口組1225 電話0542961116/6433)があります。 バニエさんの著作は日本語にもなっているはずです。 フィリピンのコミュニティ創立は1989年頃だそうです。 今回、この施設見学をアレンジ、同行して下さった 山田 先生は フィリピンに居を移され 国際開発分野に留まらず 様々なフィールドで 御活躍されていらっしゃいます。 この施設は 日本では考えられないことして 子供の数より スタッフが多いのです。 私が訪問したときは 既にバケーション時期で子供達の殆どは お家へ帰省していました。 子供達とふれ合い ごはんを横取り状態で昼食を共にさせていただきました。 写真撮影は控えたのですが あのアットホームさ、施設臭のなさ・・・これは 匂いでなく その施設が醸し出す雰囲気です・・・・がとても印象に残っています。 施設の設備が整っており、手が掛かっていることも窺えました。 ★これは 授産施設。 品物は 多岐に渡ります。 手作りのカードや エコ石けん、編み物・・・・なかなかな品揃え・・・。 カードは とても異国情緒のある張り紙細工を施したものです。 お店のスタッフは ボランティアなどで賄っているそうです。 さて・・・プレゼント!! この手作りカード、3名様に差し上げます。 メールにカード希望と書いて 郵送先住所明記の上 送って下さい。 先着順です。(^-^) |