ナチュラル・ドラッグ 
シャカオ



前回、ご紹介したビートル・ナッツに引き続き
また、ナチュラル・ドラッグ系の飲み物。
コスラエではなく お隣の島、ポンペイのお酒です。

古くは 身分の高い人の間で 儀式の時に作られていた
飲み物が 今では 一般のローカルに広く普及。
ビールよりも普及しているとまで 言われます。

今年初めのポンペイ出張で 初めてシャカオを体験しました。

シャカオの木の根を 石で こんこん、一時間くらい、
叩きつぶします。それをハイビスカスの茎の皮で包み
絞ると・・・ぽたぽたと 液体が・・・。
この液体が シャカオ。
写真は ココナツ・カップに入ったシャカオ。
泥のような液体が見えますか?
カップを持った男の子の前の大きな台が シャカオの
木の根を叩いて つぶす石。
この石の上に 載っている物体が二つ。
男の子側に 折り畳むように置いてあるのが
ハイビスカスの皮。
その向こうに 干し草のようになっているのが
叩きつぶされた 木の根。


この木の根は 本当は土が付いたままが ベストだそうですが
今回は 洗ってくれました。
ハイビスカスの茎の皮は ねばねばしていて これも
洗わない方がいいそうですが 水に晒してくれました。
この絞った液体は ココナツの殻に入れられ
ココナツ・カップで いただきます。
飲むとき、目をつぶらなくては いけません。

シャカオは この作り方からも分かるように 発酵させるわけでなく
アルコールとは 違います。
モルヒネ成分の入った いわゆるナチュラル・ドラッグ。
鎮静効果があり、次第に とろんと 眠くなるそうです。

さて、味・・・。
目をつぶって 飲むので 余計、味に神経が集中。
うーん・・・・泥水のとろろ芋のハッカ風味。
飲めなくはないけれど うーん・・・・。
飲むと 舌が痺れます。のどが すーすーして
少し 熱く感じます。

ポンペイへ行ったなら どうぞ、一度、お試し下さい。

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